引き伸ばし機を買ってみた
「単身赴任は何をやっても楽しくないんだよね」とは、かつて僕と同じように単身赴任していたお客さんから聞いた言葉です。
確かに一人きりの日に何かをする気力が湧かないのです。プラモデルを作って子どもに送ろうとしても、箱のまま手つかずで一年経ってしまったし。
何より、フィルムカメラを持ってきているのに、肝心の撮りたい相手がいないのではフィルムを詰める気が起きません。
で、ふと考えついたのが、モノクロのプリントをやればいいじゃないかということ。撮りためたネガを印画紙にプリントするのは確かに楽しそう!以前、大阪のギャラリーソラリスでプリント教室に通ったこともあったっけ。
そういうわけでヤフオクで暗室用品を集め始めています。
引き伸ばし機は富士写真フイルム株式会社のS69にしました。当時のままの梱包用ダンボールで届いた引き伸ばし機は、まあまあキレイな状態で、もちろんランプも点灯します。コンデンサが曇っていたので中性洗剤でピカピカにしてやりました。
あとはキャビネ版のイーゼルが届けば、今度の週末にはプリントが楽しめそうです。
単身赴任とはいつか夜明けがやってくるまでの試練のようなもの。休みの日には暗室という暗闇にこもってみることにしましょう。